自分の子供が通う園が民営化対象になったら?

このブログでは上井草保育園の民営化方針決定の通達後に起こったことを順次書いていますが、今日はちょっと先週の出来事を書きたいと思います。

1月27日、「区立保育園の民営化計画について」というペラ紙が配布されました。

内容は、

  • 待機児童解消のために保育定員を毎年1000人単位で確保していく
  • 安定した保育事業を継続していくために、経費を工夫する必要があるから民営化を進める
  • どことはまだ決めてないけど、今いる/入所希望の園が平成31年の民営化対象園になるかもしれないので了承ください

です。

今後民営化となる園が出てきて保護者からの反対があったときに「事前にお知らせしましたよね?了承の上在園してるんですよね?」と言うための布石なのでしょうか…。


そして平成31年は結構すぐですが、対象園はいつ決まるのか?私たち上井草保育園の保護者は民営化の一年半前という非常に短い期間で知らされ、充分な時間もないまま平日の夜や休日を使い自分達で情報を集めて考えていくことを余儀なくされています。もしかしたらまた保護者に対し同じことが繰り返すされるのでしょうか…。

このお知らせ、パッと見ると、待機児童解消の為なら民営化も仕方がない…と思うかもしれません。

でもここで、分かりましたと受け入れるには、少なくとも今の区の考え方ではあまりにも不安が大きいです。

安定した保育事業を継続するために〜と言っていますが、子供達にとっての「安定」に関わることついては「事業者が責任を持って対応します」という丸投げの姿勢です。

民営化したら区はノータッチなのか?と聞くと、「いやいや、区もちゃんと定期的に事業者の園を見に行ってチェックしてますよ!事前に連絡した上で訪問してます。( ・`ω・´)キリッ」のように、えぇ!?それ意味なくない?と思うようなことも、普通に回答してきます。

 

これが私たちに見えている今の区のやり方、考え方のほんの一部です。このような状態で区の保育の質の基準となっていた公立園の1つで民営化を進めています。もしかしたら今後、区の考え方も対応も変わっていくのかもしれません。でも今の状況はこんな感じです。

待機児童解消が重要だということはもちろん認識しています。
ただ、このままだと将来的には待機児童が逆に増えてしまうことも考えられます。(極端な話ですが…)

以下、極端な話の例です。
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外面はいいが、実際の保育は杜撰な事業者に決定(保育の質は選定時にノーチェックだったため)

  1. 待機児童問題は解消したものの子供への安定した保育は考慮されないままどんどん民営化が進む
  2. 杜撰な業者ばかりになり、中には廃園になるところも
  3. だんだんと保育園が減り、区の掲げる「安定した保育事業の継続」もできなくなる
  4. 待機児童が増える

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民営化対象となる園が今後また出てくる計画のようですが、例えその時に「待機児童解消の為なんです」や「事前にお伝えしましたよね?」と言われたとしても、そのまま受け入れるのではなく、区の保育に対する考え方や、どのように民営化を進めようとしているのか、民営化した後も自分達の子供は安心安全な保育が受けられる仕組み作りがされているのかなど、確認することが重要です。

 

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